【結果】ひとり暮らしのライフスタイルに関するアンケート
わたしたちが提供している単身女性向けの分譲コンパクトマンションのブランド、デュオヴェール。できるだけ低価格の1LDKを実現するために、極限まで専有面積を小さくしていますが、狭さを感じさせない空間と機能を備えています。
デュオヴェールを供給するなかで抱いたのは「わたしたちの思い込みによるモノづくりになっていないか」、「暮らす人にきちんと目を向けられているか」という疑問でした。
そこで、「リアルでニッチなこだわり」に目を向け、最大公約数的ではないモノづくりをしようと、ひとり女性のこだわりカードを開発しました。詳しくは、「ひとり女性のこだわり」2021年5月21日掲載の記事で紹介しています。
当時実施した「こだわりカード」を使った座談会では、短い時間でしたが会話が弾み、暮らしのこだわりや様々な悩みが出てきました。
ひとり暮らしの楽しさ、ちょっとした寂しさ、ルーティーンや自分のルール…等々。
それらの会話を参考に、ひとり女性のニッチなこだわりを間取りに落とし込んだプランを考えました。
「帰宅時の清潔とリラックスに目を向けて、忙しい平日の中の癒しの時間を増やす間取り」
「いつでもすっきりしたくつろげるリビングを保てるように、効率的な大容量収納のある間取り」
「頑張らないことを肯定する、幸せな二度寝や昼寝をするための間取り」
それぞれ「こだわりカード」を使った座談会で得られたニッチなこだわりから発想したプランです。
今回は、これらのプランをよりブラッシュアップするためにも、ひとり暮らしのライフスタイルをさらに詳しく聞くアンケートを実施しました。結果138件の方に回答いただきました。
はじめに、日常の暮らしの中で抵抗を感じる衛生習慣を伺う設問では、抵抗感が高い順に、「外で着た服でベッドに乗る」76.3%、「外で着た服をクロゼット内にしまう」47.8%、「手を洗っていない状態で室内のドアノブ等に触る」41.3%、「外で着た服でソファやダイニングチェアに座る」30.4%、「外で着た服で部屋の中に入る」26.1%、「入浴していない状態で部屋の中に入る」13.8%という結果でした。
その他には、帰宅後すぐに、手洗い・洗顔・うがいをしたいや、外で着ていた上着、ズボンやスカートはすぐに着替えたいという声もありました。そして、これらの衛生習慣はコロナ禍を機に抵抗感が高まったという声も多くみられました。
抵抗を感じることに対して、帰宅時にどのような対策をしているかという設問では、「帰宅して真っ先に手を洗う(ドアノブに触れないようにする)」56.5%。次いで、「玄関にコート等をかける場所を設置している」「クロゼットの中で、外で着た上着を分けている」22.5%で、外で着ていた上着の置き場に気を付けているようです。玄関収納の改善についてヒントがあるように感じられます。
自宅に帰ってからの格好についても伺いました。
「ルームウェア兼パジャマに着替える」42.8%、「ルームウェアに着替える」39.1%で、約8割の人は帰宅後に着替えをしています。
ルームウェアに着替えるタイミングは「帰宅後すぐに部屋の中でルームウェアに着替える」55.8%を含め85%の人は帰宅後すぐに着替えていることが分かりました。
また、ルームウェアとパジャマの使い分けについての設問では、約半数の人は「ルームウェアとパジャマが同じなので着替えない」49.3%という結果でした。
仕事のある日に帰宅して解放感を感じるタイミングは、「外出着からルームウェアに着替えたとき」50.7%、「上着・ジャケットを脱いだとき」28.3%で、着替えることで解放感が得られるという人が多いようです。
寝る前のルーティーンについては、48.6%と約半数の人はルーティーンがあると言います。
その内容は、「ストレッチ・ヨガ・筋トレ等の運動をする」、「照明を切り替える」が36.4%で、その他には「スキンケア・美顔ローラー等をする」「白湯やハーブティ等飲み物を飲む」が18.2%でした。
休日に完全に寝床を離れるまで、部屋の明るさは、「暗い方が好ましい」56.5%、「明るい方が好ましい」43.5%と、意見が分かれました。それぞれの理由は、暗い方が望ましい人は「できるだけ長い時間熟睡したいから」が53.8%と半数以上で、明るい方が望ましい人は「そもそも部屋には日が入る方が好きだから」41.7%、「太陽のリズムで起きたいから」36.7%でした。
休みの日にいつもより遅く起床したときに感じる気持ちは、肯定的な意見として「満足感が得られる」26.8%、「幸せな気持ちになる」21.7%。否定的な意見としては「時間を無駄にしてしまった気がする」29.7%でした。
また、休日に昼寝をしたときに感じる気持ちは、肯定的な意見として「幸せな気持ちになる」26.8%、「満足感が得られる」21.0%。否定的な意見としては「時間を無駄にしてしまった気がする」18.8%でした。
昼寝では、「時間を無駄にしてしまった気がする」人が減る傾向にあり、ここにもまた、暮らしのこだわりや自分だけのルールが垣間見られ、興味深く感じます。
また、理想的な昼寝の場所は、「ソファ(2人掛け・3人掛け)」41.7%、「ベッド」40.9%で、昼寝をする環境で重視することは、「自然光が入り、明るく暖かいこと」60.9%と、昼寝は明るい場所を望んでいる人が多い結果でした。
今回のアンケートでは、現在ひとり暮らしの方以外にも、ひとり暮らしの経験のある方はその当時を思い出して、未経験の方はひとり暮らしをすることを考えながら、回答していただきました。「こだわりカード」に加えリアルな生活の様子を伺うことは、より暮らしの解像度をあげ、商品企画のイメージを膨らませることに繋がります。暮らしのこだわりを満たせる住まいを、これからも研究していきたいと考えています。