【結果】コミュニティと日常に関するアンケート

実施日: 2021年11月5日(金)〜11月14日(日)
母数: n=173

今回のコロナをきっかけに、職場や住まいといった日々の生活の拠点から暮らしを考え直すタイミングにきているように思います。中でも、住まいを起点とした徒歩15分圏内のコミュニティを自然と見直していると感じることから、このアンケートでは、コロナを経て変わろうとしている街への価値観、そして人との結びつきが、どのように変わっているのかを、皆さんに伺いました。

私たちは、コミュニティ形成には段階があると考えています。
それは日常の付き合いでは、日頃から挨拶をする→顔と名前が一致する→会った時に立ち話をする→お茶を飲む→困りごとの相談をする→物の貸し借りができる→一緒に食事をする→家を行き来する、という段階で深まっていくと考えています。本アンケートでは、マンション内や戸建ての街区内、地域内でどのようなつきあいをしているのかが、わかりました。

マンション内や戸建ての街区内で行われている日常の付き合いの種類を、下図に示すように6項目例示して、そうした付き合いをしている人がマンション内や戸建ての街区内にいるかを質問しました。その結果「いる」と回答した人が多い方から、「挨拶」→「顔と名前が一致する」→「立ち話」→「困りごと」→「食事・遊び」→「貸し借り」の順番になっていました。

次に、回答者を以下の属性に分類して、結果に違いがあるか比較してみました。

  1. 共働き_ファミリー、子どもが中学生以下で共働き
  2. 専業主婦_ファミリー、子どもが中学生以下で専業主婦
  3. DINKs_夫婦のみ40才以下
  4. 50才以上の夫婦_ 50才以上の夫婦のみ  ※子どもがいる場合は社会人以上
  5. 単身_単身で40才以下

マンション・街区内においての付き合いで特徴的だったのは、

・日頃から挨拶をする人がいる
(5)単身では71.4%((10人未満、10人以上の合計)以下同じ)だが、(1)共働き98%、(2)専業主婦95.2%、(3)DINKs86.7%、(4)50才以上の夫婦93.1%の人に、挨拶をする人がいます。

・顔と名前が一致する人がいる
(3)DINKsは顔と名前が一致する人がいるのは53%で、顔と名前が一致しなくても挨拶をしている人が33.4%ほどいます。
(5)独身では、39.3%の人が、顔と名前が一致する人がいないと回答しています。

・会ったら立ち話をする人がいる
(2)専業主婦では81%、(4)50才以上の夫婦になると89.7%の人に、立ち話をする人がいます。

・困ったことがあったら相談できる人がいる
子どもがいる家庭では、(1)共働き75.5%、(2)専業主婦81%に困った時に相談できる人がいます。

・子どもを預けたり、預かったりできる人がいる
(1)共働きでは、子どもを預けたり預かったりできる人が61.2%と、(2)専業主婦の42.9%より多くなっています。

・物の貸し借りができる人がいる
子どものいる家庭のでは、(1)共働き57.1%・(2)専業主婦52.4%の人が、物の貸し借りができると回答しています。

・一緒に食事したり遊んだりできる人がいる
子どもがいる家庭では、(1)共働き67.3%・(2)専業主婦57.1%の人が、一緒に食事ができる人がいると回答しています。
(3)DINKsは、マンション・街区内に一緒に食事できる人は最も少なく、20%です。
(5)単身でも、39.3%の人は、マンション・街区内に一緒に食事ができる人がいます。

今回の結果から、お住いのマンションや街区でコミュニティがある程度形成されていることがわかりました。また、マンションや街区内において、人数は多くなくても、コミュニティを深めている人がいることもわかりました。もちろん属性によって違いはありますが、ファミリーの子どものいる家庭では半数以上の人が、食事ができるほどにコミュニティを深めている人がいるようです。
また、フリーコメントからコロナで人との接触を控えていた傾向も窺え、コロナ禍でコミュニティの深まりが停滞していた様子も見えてきました。
次に、地域の人と行われている日常の付き合いの種類も見てみました。その結果、「立ち話をする」24.9%(「よくする」「時々する」の合計)、「お茶を飲む」12.7%(「よくする」「時々する」の合)、「食事をする」11.0%(「よくする」「時々する」の合計)でした。
立ち話はしても、お茶を飲むほどの関係ではない人が多く、お茶を飲む関係の人は、食事もする関係だと言えそうです。また、「家を行き来する」人は11.0%(「よくする」「時々する」の合計)で、お茶を飲む・食事もする関係の人は、互いの家も行き来する関係性が築けているようです。しかし、「旅行をする」になるとその数は5.2%(「よくする」「時々する」の合計)で、旅行となると、少しハードルが上がるように感じます。

お住まいの地域に関する質問では、今住んでいる街に愛着を感じている人は83.9%(「そう思う」「どちらかといえばそう思う」の合計)でした。愛着を感じる理由は、「生活利便性がいいから」68.7%、「交通利便性がいいから」63.3%、「居住快適性が高いから」52.4%と、利便性や機能性といった生活環の便利さを評価していることがわかりました。

属性別にみると、今、住んでいる街に愛着があるかは、どの属性でも愛着度が高く、(2)専業主婦では95.2%が、愛着があると回答。(2)専業主婦では、街に愛着を感じる理由が他の属性と比較して「子育て環境に適しているから」が50%と上位です。
他の属性での上位の回答は、(1)共働き(72.5%)と(5)単身(73.1%)が「生活利便性がいいから」、(3)DINKs(85.7%)と(4)50才以上の夫婦(73.9%)が「交通利便性がいいから」でした。

徒歩15分圏内のコミュニティに関しては、(4)50才以上の夫婦では55.2%に顔なじみのお店があり、(3)DINKsでは全員が顔なじみのお店はないと回答しています。
(5)単身者では35.7%にいきつけのカフェがあり、子どものいる家庭では、(1)共働き(40.8%)と(2)専業主婦(42.9%)では、4割以上にいきつけのレストランがあります。
地域内の落ち着ける場所については、(1)共働き(51%)と(3)DINKs(46.7%)は約半数にくつろげる場所があり、(2)専業主婦(71.4%)と(5)単身者(67.9%)では、約7割となります。夜でも安心して出歩けるかは、(4)50才以上の夫婦(95.2%)と(5)単身者(92.9%)の9割以上が夜でも安心して出歩けると回答しています。
属性によって、いきつけの場所やくつろげる場所が違い、それぞれの暮らしに応じたコミュニティがあるのではないかと思われます。

また、現在散歩をしている人は、83.2%(「増えた」「減った」「かわらない」の合計)で、コロナ禍で近所を散歩する機会が増えた人は、34.1%でした。散歩をしているのは、「1km(約15分圏内)」28.9%、「2km(約30分圏内)」27.7%でした。その目的は、「体を動かしてリフレッシュすること」48.6%と最も多く、次いで「家族と歩きながら談笑すること」28.9%、「スーパーマーケットやコンビニで買い物をすること」27.7%となっている。コロナ禍での運動不足を感じている人が多いことが分かりました。
散歩を通して、顔見知りや立ち話をする人などが増えた人は9.9%と1割弱で、散歩による変化は少ないが、73.2%には地域に顔見知りの人がいて、66.2%には地域に挨拶や立ち話をする人がいることがわかりました。

 

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