【結果】単身者の暮らしについて (前編)

実施日:2019年11月29日(金)~12月15日(日)
母数:n=113

今回は単身者の暮らしについて、みなさんの考えや行動を伺いました。
日本では単身住まいの世帯が、2015年時点ですでに34.5%、東京では47.3%となっています(2015年総務省『国勢調査』より)。年々初婚年齢もあがっていますし、結婚しないという人も増えています。また結婚しても離婚する人もいます。さらに高齢者の人では、夫婦のどちらかに先立たれて単身住まいという人もいるでしょう。
今回はそうした単身世帯の人の暮らし方について、特に女性の回答者に着目して、どのように暮らしているのか、どんな価値観をもっているのかについて考えてみました。

今回の結果では、48.6%の人が20時以降に帰宅しており、平日も忙しく働いていることがわかりました。また、そんな日々を少しでも合理的に過ごすために、暮らしのなかでたくさんの工夫をしていることが見えてきました。

例えば料理に着目してみましょう。「1回の料理に掛ける時間は、平均どのぐらいですか」という問いでは、70.8%の人が30分以内と回答していました。時短で料理をするために、「手順が簡単なレシピを選ぶ」(65.5%)、「家電をうまく利用」(30.1%)、「下ごしらえをまとめて行っている」(23%)、「冷凍食品を上手く利用」(17.7%)と、工夫をしながら料理をしていることが分かります。

また時短の工夫だけでなく、単身世帯ゆえに、キッチン設備の広さにも限界がある点に対しても、様々な工夫がみられました。例えば、自分で購入した家具を流し台に組み合わせたり、料理の手順を工夫することでキッチンに作業スペースを確保している人や、コンロの上に板をおいたりといった工夫です。

住宅は実際に住んでみて、利用してみないと、その間取りが自分の暮らしにあっているのかを気づくことが、なかなか難しいものです。憧れの対面キッチンも、人を家に招く習慣がある人には重宝しても、そうでない人にとっては対面カウンター部分を壁にして、収納にしたほうがいいかもしれません。今回の調査では、忙しい日々のなかでの暮らしの工夫が、フリーコメントで垣間見えました。今回は暮らし全般についてうかがいましたが、次回以降は部位を絞って、暮らしの実態と工夫について伺っていきたいと思います。

 

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