【結果】暮らしにマッチした収納を考えるアンケート
欲しかった暮らしラボでは、今までに行ったアンケートから見つけた小さな変化を、より具体的にできないかと検討しています。今回は、暮らしにマッチした収納を考えてみたいと思います。
過去にはLDKでの過ごし方に関するアンケートや座談会も行いました。
「【結果】LDKでの過ごし方(ダイニング・リビング編)」(2021年10月8日掲載)
「LDKでの過ごし方に関する座談会を終えて」(2021年11月26日掲載)
アンケートや座談会から分かったことは、ダイニングが食事をするだけのスペースではなく、様々な作業・仕事・子どもの勉強スペース・趣味の場と多用途に使われているということです。
今回のアンケートでは、ダイニングが多用途に使われる前提で、使いやすい空間にするために何かできることはないかを、収納の観点から皆さんに聞いてみました。
また、玄関においても、昨今は靴を脱ぐ・履くだけではない用途があると感じています。それらの用途に合わせた収納はどのようなモノがいいか、探ってみました。
ダイニングテーブルで飲食をする以外に行うことを聞く設問では、「スマホを見る」78.2%、「パソコン作業」60.6%、「家族の談話」49.7%、「趣味の作業台として利用」42.2%となっています。一方、「飲食以外の目的で使用しない」2.7%と、少なかったことから、ダイニングテーブルが、食事だけのスペースではないことが分かります。
ダイニングスペースから扉の開閉なしにノーアクションで取れる位置にあると、便利だと思うモノは何かという設問では、「ティッシュペーパー」77.6%、「リモコン関係(エアコン、TV等)」68.0%が、6割を超えており、「ウエットティッシュ」49.7%、「充電ケーブル等」46.3%と、半数近くとなっていました。
特に、30代やファミリー世帯では、「ティッシュペーパー」が約9割、「ウエットティッシュ」約7割となっています。ファミリー世帯にとっては、ダイニング近くの必需品となっていることが分かりました。
ダイニングスペース近くで収納できたら便利だと思うモノは何かという設問では、上位はOpen収納の回答と同じですが、「文房具」や「お薬セット」は、ノーアクションでなくてもダイニング近くに収納したいことが分かりました。
他に、「処理前の郵便物」「パソコン・タブレット」「体温計」「書類」など、嵩張ったり見栄えが悪かったりするモノは、扉の中に収納したい傾向が伺えました。
アレクサ、グーグルホーム、Appleホームポッド等のスマートスピーカーの使用は27.2%、使ってみたい18.4%でした。使っている人の90%が、使い続けたいと回答しています。設置場所も「リビング」40.0%、「ダイニング」32.5%でした。
ただ、フリーコメントを見ると、リビング派、ダイニング派のどちらも「部屋の中心に配置したい」という意向も見られました。
まだまだ利用人口は少ないものの、これから部屋の中心に置くことが増えていくアイテムになりそうだということが分かりました。
スマートスピーカーを使用しない人の理由として、「必要性を感じない」や「機能が分からない」という意見が多く、他に「現状の他のデバイスの機能で十分」という声も多くみられました。
玄関収納に関して、今玄関に置いているモノは、「スリッパ」50.3%、「鍵」39.5%、「印鑑」38.1%、「マスク」34.0%、「掃除用具」34.0%、「除菌スプレー」22.4%でした。
マスクや除菌スプレーを玄関に置いているということで、コロナ禍以降も引き続き、衛生意識の高い人が多いことも分かりました。
また、玄関に置けたら便利だと思うモノは、「外で着たコート」31.3%、「防災用品」29.3%、「レインコート」19.0%、「スーツケース」14.3%、「帽子」10.9%と、今玄関に置いているモノとは違っています。
フリーコメントからも、「嵩張る」や「室内に持ち込みたくない」というモノを玄関に置きたい、玄関収納を納戸のような使い方をしたい人が多いのではないかと思われます。
他に、防災用品をダイニング周辺と玄関に収納したいという傾向が見られました。持ち出し用の防災用品を玄関に、備蓄品は室内に収納したいということが読み取れます。