防音賃貸に関する座談会を終えて
フージャースでは防音賃貸マンションの開発を考えています。
当初は特にゲーマー向けマンションに着目していましたが、検証していくにつれもっと一般的な住まいの音起因のストレスを解消したいという潜在ニーズに応えた、防音と住まいの快適性の両方を満たす住宅を検討していくべきだと考え始めました。特に最近は、外からの耳障りな音を消せないかという点はもちろんのこと、自分が出している音が他人に迷惑をかけていないかという点の問題が大きくなっています。
それを踏まえ、フージャースでは自分が静かな時間を楽しみたいことはもとより、周りを気にせず音を出したい、というニーズに対応したマンションを検討中です。
そうしたニーズに応えるにはどのような住まいが良いのか皆さんの意見を聞くため、アンケートと防音マンションに住んでみたいという方と座談会を行いました。今回は、10月16日から計3回にわたって行った「防音賃貸マンションに関する座談会」の内容を紹介します。
先に行ったアンケート結果は、「【結果】防音マンションに関するアンケート」(2024年11月15日掲載)で紹介しています。
実施日
2024年10月16日(水)、10月19日(土)、10月20日(日)
参加者
30代~60代の男女、計10名の方にお話を伺いました。
座談会の要約
防音マンションに住みたい理由は、音楽などの趣味で出る音が周りの迷惑にならないように、周りのことを気にせず趣味の活動をできるように、という方がほとんどでした。今の住まいが防音でないため、その活動やそれに関わる機材の購入などを制限している方もいらっしゃいました。
皆さん防音の環境でやりたいことはあるものの、今住んでいるところを探した際には予算や立地、間取りなどを重視して選んでおり、防音の優先順位は低かったようです。次の住まいを探す際にも、やはりそれらの条件をまずは優先するというご意見でした。収納を増やしたいという声も挙がっています。
さまざまな広さで住みたい間取りを選んでもらうと、皆さんどの広さのプランでも、なるべく部屋を広く使える間取りを選ぶ傾向にありました。アンケートではカウンターキッチンのある部屋が人気でしたが、座談会では実用性や居住スペースを広く取ることを優先したいという理由で、壁付キッチンの方が良いという方が多かったです。
提案した独立防音室のある2LDK(50㎡)の間取りについても、独立した部屋があるよりも他の部屋と繋げて広く使いたいという声が多かったです。
キッチンが防音室の中にあるかどうかは、料理をしながら歌ったりテレビを観たりするなど別のことをしたいという方と、匂いが気になるのでキッチンは別に欲しいという方と、生活スタイルによって好みが分かれました。
趣味に関する情報はSNSやYouTubeから得ることが多いものの、防音賃貸の情報となると実際の建築物周辺のチラシや専門のサイトなどで情報収集されるという意見が挙がりました。
座談会を終えて
座談会を終えての感想としては、防音マンションに住みたい。というニーズ自体は着実に大きくなっている事を実感できました。
一方で、防音性能を高める事によって、基準となる家賃価格が上がってしまう為、駅距離、広さ、立地などの不動産を選ぶうえで絶対に外せない条件を、すこし譲る決断をしていただく必要性も感じる結果となりました。
私たちが企画する防音性能のマンションでは、お客様の期待を超える商品を企画する事で、価格にも納得できるマンションを創っていきたいと思います。