留学生むけシェアハウスに関する座談会を終えて

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欲しかった暮らしラボでは、留学生向けシェアハウスをテーマに研究を進めています。

日本は世界中から多くの留学生を魅了する国です。しかし、その一方で外国人留学生が直面する課題も少なくありません。保証人の問題や異文化間の交流の機会の不足など、様々なハードルが存在します。 そこで、私たちは新たな挑戦に取り組むことを構想しています。外国人留学生が日本での生活をより豊かなものにするために、私たちは外国人向けのシェアハウスを企画します。

先に行ったアンケート「【結果】留学生向けシェアハウスに関するアンケート」(202482日掲載)を受けて、直接留学生と会話し、724日から計5回にわたって行った「留学生むけシェアハウスに関する座談会」の内容を紹介します。

 

座談会の目的
留学生向けシェアハウスをテーマに行ったアンケート結果を踏まえ、実際に日本に留学している学生の意見を直接聞き、解像度を上げたい。

実施日
2024724()726()727()

参加者
20代・30代の男女、計11名の方にお話を伺いました。

座談会の要約
1. 現在の住まいについて(家賃、探した方法、選んだ理由、規模など)
勉強を目的としているため、学校からの近さや利便性が優先されています。駅から近いことより学校に近いことが優先されます。

2. 個室以外で、どこでどのくらいの時間を過ごしますか
特に英語の言葉の問題があり、アジア圏で英語を得意としていない人は共有部分でのコミュニケーションが苦手なようです。そのためシェアハウス内では個室で過ごすことが多かったです。

3. リビング・ダイニングは2つあった方がいいですか
アンケートでは賛成の人が多かったのですが、インタビューでは1つで十分という声が多かったです。あまり使っていないようなので、特段意見はありませんでした。

4. キッチンについて(食材の管理の仕方、調味料の管理の仕方、料理の頻度)
料理を毎日自分で作る人は、少ないようでした。作る人は個室の冷蔵庫に食材や調味料を入れておき、そこから持って料理をしに行くようでした。

5. 自室の収納について(量について、持ち物について)
ほとんどの人は収納スペースが少ないと言っていました。ただ滞在期間にも左右されます。

6. 日本文化との交流について
コロナ以前はパーティーなどあったところもありますが、あまり交流はないようです。
フージャースグループが所有する京町家「長江家」における祇園祭での展示活動、ならびにスポンサー企業として協賛・参加している「ツール・ド・いわき」へのボランティア活動についてはとても好意的でした。

7. 現在の住まいの不満点
大方満足のようです。

8. どんなシェアハウスが魅力的か
清潔であり、静かであることが重要そうです。

 

座談会を終えて
シェアハウスというと、共同で暮らすことの楽しさをイメージしますが、留学生に関しては勉強や研究が第一義のようで、あまり共用空間への期待はないようでした。卒業後や勉強を終えた後、働く場合は状況が違うのかもしれません。
シェアハウスの利点は契約が簡単で、入退居も短い時間でも設定できるなど、実利面でのニーズが多いように思います。
また、共有部分を備えたマンションまたはサービスアパートメントのようなものもあるのではないか、とのアドバイスをもらいました。各個室はギリギリの大きさですが、長く滞在するためには少し広めの部屋で、家賃が高くてもいいという人もいました。
フージャースでは、利便性はもちろんなのですが、共有部分の充実や清潔さ、静かさなど、また少し長くいる人のために大きさについても再考する必要があると考えています。
座談会の要約でも触れましたが、京町家「長江家」や「ツール・ド・いわき」などでのボランティア参加についてはとても好意的だったので、今後のフージャースのシェアハウスにもこのようなソフトを活かした運営を考えていきたいと思います。