音と暮らし
心地良さを感じる条件として、とりわけ音の問題は我々の暮らしの中で大きな関心ごとです。
フージャースでは防音に関するマンションの開発に向けて調査を進めており、特にゲーマー向けマンションについて開発中だと以前書きましたが、色々検証していくにつれもっと普通の暮らしに寄り添うべきだと考え始めてきました。
音の問題は、自分が出している音が他人に迷惑をかけていないか。そして外からの耳障りな音を消せないかという2つの視点がありますが、今までは後者の問題として電車の近くや高速道路や空港近く、繁華街などに建つマンションで防音対応をしていました。ところが最近では、この前者の方の問題が大きくなってきました。自分の出している音が他人に迷惑をかけていないかという問題です。
友達が来て夜遅くまで賑やかな時、音楽のボリュームを上げて聴きたい時、ペットが跳ねたり、吠えたり、またピアノやギターを弾く時、ゲーム音やYouTubeの配信をする等々…日常、自分にとって心地よい音、でも他の人には不快に思うことも多々あるに違いありません。
以前書いたように、防音マンションというと、音楽などを専門とする人やゲームをする人など、プロ向けのニーズに答えているのですが、プロでなくても前述したように音の問題で悩んでいる人は多いはずです。
フージャースでは自分が静かな時間を楽しみたいことはもとより、周りを気にせず音を出したい、こうしたニーズに対応したマンションを開発中です。通常のマンションの防音性能は45dB(デシベル)を基準としていますが、65dBの性能を備えるように検討しています。極めてうるさいとされるのが90dBと言われていますが(例えば、犬の鳴き声や騒がしい工場の作業音、カラオケの客席等)、それが30dBに低減します。30dBとは静かな図書館ぐらいの環境です。
仕事から帰って部屋でリラックスしながら大音量で聴く好きな音楽。きっと1日の疲れが飛んでいくような感覚になるに違いありません。
より普通の暮らしの質を上げていくこと。その一つに周りの人を気にしないで音を楽しむことがある。そう考え始めています。皆さんはどう思いますか。
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