お節料理
元日に発生した能登地方を震源とする大地震で被災された方々、年始から災害にあわれた方々に、心からお見舞いを申し上げますとともに、一刻も早い復旧と平穏な日々が戻りますことをお祈り申し上げます。
今回の記事は、お節料理がテーマです。
お正月料理といえば「お節」。皆さんのお宅では、お節を作りましたか?
ここ数年のコロナ禍では、お節の売れ行きは絶好調で、百貨店やネットスーパーでは高額のお節料理と、各自がそれぞれ好きなお節を食べようと一人向けのお節料理がよく売れたそうです。個食のお節が売れた背景には、感染対策を意識してという理由も、そこにはあるかもしれません。
お節料理とは?
そもそも、お節料理とはなんなのでしょうか?
おせち料理の「節(せち)」は、季節の変わり目にあたる「節日(せちにち、節句)」のこと。この日は、自然の恵みに感謝して古くから祝事が行われ、そのときにふるまわれるご馳走を「御節料理」と呼んでいたそうです。
元旦のほかにも、人日(1月7日)、上巳(3月3日)、端午(5月5日)、七夕(7月7日)、重陽(9月9日)などの節日がありましたが、いまではお正月という代表的な節目だけが残り、「おせち」もお正月の料理を指すようになりました。
また、一般的には重箱詰された料理だけをさして「おせち」と呼んでいます。重箱に詰めるのは、めでたさを「重ねる」という意味からきているそうです。
お節料理のいわれ
伝統的なお節の中身には、それぞれ意味があります。
・黒豆:「まめ」は元来、丈夫・健康を意味する言葉です。「まめに働く」などの語呂合わせからも、おせち料理には欠かせない料理です。
・数の子:数の子はニシンの卵。二親(にしん)から多くの子が出るのでめでたいと、古くからおせちに使われました。正月らしい一品です。
・田作り:五穀豊穣を願い、 小魚を田畑に肥料として撒いたことから名付けられた田作り。片口鰯の小魚(ごまめ)を使った田作りは、関東でも関西でも祝い肴3品のうちの1品です。
・昆布:昆布は「喜ぶ」の言葉にかけて、正月の鏡飾りにも用いられている一家発展の縁起ものです。おせち料理には、煮しめの結び昆布、昆布巻となかなかの活躍です。
・えび料理:えびは、長いひげをはやし、腰が曲がるまで長生きすることを願って正月飾りやおせち料理に使われます。おせち料理には、小えびを串で止めた鬼がら焼がよく用いられます。
・紅白かまぼこ:蒲鉾は「日の出」を象徴するものとして、元旦にはなくてはならない料理。紅はめでたさと慶びを、白は神聖を表します。
・栗きんとん:黄金色に輝く財宝にたとえて、豊かな1年を願う料理。日本中どこにでもある栗は、山の幸の代表格で、「勝ち栗」と言って、縁起がよいとして尊ばれてきました
これらを作るとなると、手間も時間も費用もかかるのがお節料理。
全てを作るのは、なかなか大変です。この中でも、家族の好きなものや、作りやすいものだけ作ってみるというもいいかもしれません。また購入したものを、ご家庭でお正月用のお皿や重箱に盛り付けてみるというのもいいかもしれません。新年の始まりに、家族でお節料理を囲んで、新たな気持ちで今年の豊富や楽しみを話す。そこに、お正月の意味はありそうです。
お正月は1月7日の松の内まで。皆さんは、どんなお正月の過ごし方をしますか?ぜひ、教えてください。
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