Refresh・Relax・Reset できる空間
『Re: Room』
コロナ禍での生活で学んだことが沢山あります。その中に、心地よく暮らすために大事なこととして「人との距離感」と、「一人になる時間」の大切さがあります。リフレッシュの方法は、ネット記事でも多く紹介されていますが、散歩や自転車に乗って体を動かす、趣味など好きなことをするなどが、手軽にできることでしょう。リフレッシュするために外出できる人はいいですが、外に出る機会を作りにくい人は、どうすればいいのか、悩ましいところです。
実際、在宅勤務でWEB会議が続いた後に、「ちょっと息抜きがしたい」、家族全員が揃っていると、「嫌じゃないんだけど少し距離をとって一人になりたい」、「ゆっくりお茶を飲んでリラックスしたい」、こんな風に思う事が一日に何度かありませんか。そんな時に、Refresh・Relax・Resetできる空間があればどうでしょう。
バルコニーに面した部屋でも、バルコニー自体が影になり日差しが差し込まないことがあります。そこで部屋からつながるバルコニー部分に、大きな窓で囲われた空間を作ります。広さは3畳ほどで、照明も設置でき、自分らしくアレンジも可能で、室内でありながら半分室外という中間領域の空間。バルコニーでもなく、サンルームでもなく、Refresh・Relax・Reset 『Re』できる窓と空間、それを『Re: Room』と名付けました。
『Re: Room』には2つの特徴があります。
1つ目は大きな窓です。窓は、外からの光や風をもたらします。しかし実際は、冬は寒いのでカーテンを閉めっぱなし、夏は暑いので窓を開けないなど、窓を上手に活用できていないこともあります。本来であれば、朝起きて一番にすることは、カーテンを開けて朝日と新鮮な空気を家の隅々まで入れること。朝日を浴びることは、体内時計を正しく刻むために、とても重要なことです。また、日光を浴びるとセロトニンやビタミンDが活性化します。セロトニンは、ストレスによるイライラを抑える働きがあり、心身の安定や心のやすらぎに関与します。ビタミンDは、丈夫な骨や歯を作るのに欠かせないほか、免疫力アップにも効果があります。カーテンで覆うのではなく、窓からの光や風を取り入れる気持ちよさを、感じられるのが『Re: Room』です。
2つ目は、室内でありながら室外でもあるという点です。それは、古い日本家屋によくあった、中庭に面した縁側のような空間。室内と外をつなぎ、涼やかな風が流れて、お茶とお菓子を食べながら、空を見上げられる空間。想像しただけで、心が緩んできませんか。そんな『Re』できる空間をマンションの中に作ることにしました。
『Re: Room』をこんなふうに使ってみてはどうでしょうか。子どもを寝かしつけた後、ちょっとリフレッシュしに外に出たいけど、お風呂も入ってパジャマだし・・・そんな時に『Re: Room』で夜空を眺めながらお茶を飲む。1日の仕事終わりに、外の風を感じて溜まったストレスをリセットする。些細なやり取りでイライラしている気持ちから、家族との時間に切り替えるきっかけ作りに。プライベート感があって、自分を取り戻すことができて、前向きに『Re』できるのが『Re: Room』なのです。
バルコニーでは、お茶を飲むにも椅子を用意したり、洗濯物を片付けたりと何かと準備が必要ですが、『Re: Room』には、家具も設置できるので特別な準備は必要ありません。「たまには一人になりたい」という気持ちを、引け目を感じることなく「お母さんこれから『Re: Room』timeね」と家族に伝えて、リフレッシュできたらいいですね。
リフレッシュすることと、リラックスすることの両方が叶えられ、心がリセットされて戻ってくることができれば、家族との時間もさらに有意義に過ごせます。使い方は人それぞれです。『Re: Room』があれば、あなたはどんな風に『Re』しますか。
私たちはコロナを経験し、この1年は『個の時間』『個のスペース』『居心地の大切さ』を知る年となりました。これからも、「暮らしや住まいにおける、家族の中での『居心地の良さ』」をいかに実現していくか、引き続き考えていきたいと思います。
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