AIの進化

AIの進化はすさまじいものがあります。デベロッパーの事業に関して言えば、設計業務など、合理的でレベルの高いデザインも、自動的に行われるのはそう遠くないところまで来ています。

こうしたAIの進化は、多くの人の現在の業務をほとんど代替していくと言われています。確かに効率的な容積や多くの人に好まれるデザインなど、人工知能の方が圧倒的に早く、そして正確に導き出すでしょう。さてその時に、本当に人間は要らなくなるでしょうか。多くの人の仕事は無くなるでしょうか。その答えはわかりませんが、ほぼ要らなくなるような気がしています。

では、人間は何をするのでしょう。一部の未来予測者は、働かなくていい時代が来る、お金のない世界がやってくるというポジティブな方向を見ています。しかし一方で貧しい人がたくさん生まれ、ほんの一握りの権力者と多くの難民が生まれるという悲観的なシナリオを唱える人もいます。その権力者とは、国家なのかもしれません。つまり未来はそうした権力を持つ国家が、どのように国民と向き合うのか。また国家間での戦いにどう向き合い外貨を稼ぐのか。そしてどう分配するのか、ということになるのかもしれません。

国民というのも、今までのように地域に属するとは限りません。ネット社会になり「デジタル住民」というのも、最近よく話が持ち上がっています。その意味では国内に限らず、2重3重のデジタル住民票を持つことだってあるかもしれません。さらには土地を持たない国も生まれるかもしれません。

未来はわからないのですが、しかしどういう権力者が現れるのか、その国の思想や価値観が重要なキーワードになりそうです。もちろんポジティブな意見に戻れば、国の境がなくなり、働くことも、お金もなくなるという可能性がないわけではありませんが。

あなたはどう思いますか。今あなたのやっている仕事は将来AIがしていることになるでしょうか。そんな不安や期待が、確実に近づいている気がします。