自由のつくり方
自由とはなんでしょうか。自由の反対は、多くの人は束縛や規制と考えているでしょう。先日行った移住についてのアンケートでも、多くの人がゆっくりとした時間の流れの中で生活したいと答えていました。都市での生活は確かに忙しいかもしれません。しかし田舎に行けば、本当にゆっくりとした時間を獲得できるでしょうか。そして自由を得ることができるでしょうか。
実は本当に束縛のない長い時間を過ごすと、人間は孤独や不安を感じるのです。一見反対に見える「自由」と「束縛」は相反することでなく、共存するという考え方もありそうです。バレリーナは正しい骨格があるから体が自由に動くように、そこに束縛があることによって、真の自由を得ることができるのです。また俳句のように5・7・5という小さな絶対的なルールがあるから、そこに創造的な言葉を生み出すことが可能になるとも言えます。
田舎に暮らすことは、のんびりするというより、生き方や仕事の仕方を変えるきっかけとも言えます。都市に人口が集まって行う効率を求めた経済活動、つまり大量生産大量消費型から離れていくためのきっかけなのです。毎日規則正しい暮らしをしながらも、そこに自由の境地を見出していくことこそが大事とも言えます。その意味で都会でも、どこででも自由にはなれるのですが、特に田舎には、多くの都会人が慣れ親しんできた価値観を解放させる自然の力があるのかもしれません。
ミニアンケート
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