田舎に住みたいという動機について考える
移住の連載コラムです。地方への移住のニーズが増えつつありますが、その動機はどのようなものがあるでしょうか。
20代から60代まで、移住を望む人々には様々な動機があります。20代では都会でのストレスから解放され、自然の中での生活を求める声が聞かれます。30代では都会での仕事経験を生かしつつ、より豊かな生活を追求したいと考える人々がいます。そして、50代以降はリタイヤ後の生活を見据え、地方での暮らしを選択する人も増えています。
また、日本の人口減少や高齢化が進む中、都会での生活に疑問を感じる人々が増えています。所得の伸び悩みや住宅価格の高騰など、都会生活のハードルが高まる中で、田舎での暮らしはより魅力的に映ります。
認定NPO法人ふるさと回帰支援センターによれば、2023年の移住相談件数(面談・電話・メール・見学・セミナー参加)は、59,276件で、2022年(52,312件)に対し13.3%増となり、3年続けて過去最多となっており、移住への興味関心の強さが見えます。相談内容からは都会の高い生活費やストレスから解放され、より自然豊かな地方での生活を求めている様子が見えます。
しかし、田舎移住は全ての問題を解決する魔法の解決策ではありません。それでも、住宅や生活費が抑えられ、コミュニティとの結びつきが強い田舎での生活は、将来への不安を減らす一助となるでしょう。自然との共生や新たな生き方の探求、そして地域社会への貢献など、田舎暮らしの魅力は多岐にわたります。
移住の中でも、暮らし方や働き方、住む場所など、選択肢はさまざまです。しかし、現代社会の不安や疑問に立ち向かう姿勢は共通しています。地方移住は、個々の生活スタイルや価値観に合わせた新たな可能性を切り開く一歩となるでしょう。
このように、地方移住には多くの人々が共鳴する理由があります。
皆さんはどのように考えますか。
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