「ご近所Sunday」から始まるコミュニティ
デュオヒルズ東川口テラス

開催日:2023年4月2日(日)
場所:デュオヒルズ東川口テラス
参加人数:38世帯(108名)

私たちフージャースには、「こころ躍る、コミュニティ室」(以下、ここコミ室)という部署があります。2011年の東日本大震災を機に、コミュニティ形成が共同住宅の重要な価値になると考え、ここコミ室を立ち上げました。
ここコミ室では、日々の暮らしの中で、程よい距離を保ちながら、何か困ったことがあればお互いに助け合う―そんなゆるやかなコミュニティづくり、挨拶をするきっかけづくりの場となる居住者交流会を実施しています。
日曜日の昼下がりに、ご近所さんが集まってお話をしたり、時にはお食事をしたりして楽しい時を過ごす・・・そんな光景を思い浮かべて、居住者交流会を「ご近所Sunday」と名付けました。
今回は、「デュオヒルズ東川口テラス」で開催した「ご近所Sunday」の様子をご紹介します。

ディオヒルズ東川口テラスの東側には川が流れ、桜並木が広がっています。その桜並木側に設けた「ブルームテラス」という共有部にこだわった物件です。建築担当のモノづくりのこだわりは、欲しかった暮らしラボの「まちや人とのつながりを生む『デュオヒルズ東川口テラス』」(2023年1月13日掲載)で紹介しました。
さらに、そのモノづくりで提案した暮らしの実現のための工夫を、コミュニティ担当の話として「四季を楽しむ暮らしの実現を目指して『デュオヒルズ東川口テラス(2023年1月27日掲載)で紹介しています。今回の「ご近所Sunday」は、そのこだわりや工夫が詰まった共有部で行った初のイベントです。

以前の記事で紹介したように、外のブルームテラスはラウンジと繋がっており、間にあるサッシを開けると広々とした空間使いができます。今回はこの空間がいっぱいになるくらいのたくさんの方、78世帯中38世帯、計108名の方にご参加いただくことができました。

この開かれた空間でまず始まったのが、ご近所Sundayの定番「みんなのスープ」と称したミネストローネ作りです。たくさんの具材が1つの鍋で煮込まれていく様子を、お住まいの皆様がマンションという1つの場所でゆっくりと仲良くなっていく様子に重ねています。スープ作りはイベント開始前に有志で行うのですが、30名ほどの方が集まってくださいました。スープ作りだけでなくテーブルの準備なども手伝ってくださり、この準備の時間にも住人同士で交流し、コミュニティを育む様子が見られたのが良かったと思います。

スープの準備が整ったら、いよいよ「ご近所Sunday」のスタート。まずはアイスブレイクとしてクイズを行いました。ただ場を和ませるだけでなく、この機にもっと共有部のことを知ってもらいたいと思い、共有部に関する次のような問題も入れました。
「『デュオヒルズ東川口テラスには』、扉を解放することで屋内と屋外がつながる居心地の良いテラス空間があります。そのテラスの名称は『桜テラスである』○か×か」→正解は『ブルームテラス』です。

クイズで少し緊張がほぐれた後は、オリジナルの自己紹介カードを使った自己紹介タイムです。自由に会場内を動いてもらい、多くの方と言葉を交わしていただきました。たくさんの新しい出会いが生まれ、笑顔でお話しされる姿が多く見られました。

自己紹介の後は「みんなのスープ」で食事の時間です。食事をしながらさらに交流を深めました。スープは好評で「おいしい」という声が多く聞かれました。

お子様にはスーパーボールすくいと、お菓子の掴み取りも用意。夢中で遊ぶ子どもたちの姿が見られました。

「ご近所Sunday」開催の目的は、何か困ったことがあればお互いに助け合えるようなゆるやかなコミュニティづくり、挨拶をするきっかけづくりです。今回は108人という多くの方に参加いただき、イベント開催後のアンケートでは回答者全員から「満足した(満足、やや満足)」と答えていただけました。「いろいろな方とお話しすることができました」「同年代の子どもがいるご家庭とお話ができて良かったです!」「住人と話すきっかけになりました」などの声が多く聞かれ、イベントの目的は果たせたと思っています。​​

イベントは成功したと言えますが、今後の課題も見えてきました。引き渡しからまだ日が浅いこともありますが、モノづくりの段階でブルームテラスを日常的に使っていただけるように工夫をしたものの、実際に使ったことのある方はまだ2割程度しかいませんでした。今後使ってみたいと思うかという問いに対しては、半数以上の方に「そう思う」と答えていただいたので、こうしたイベントを通じて、認知や使い方の提案を広める必要性も感じています。
これまで使ったことがある方も今後使ってみたいと答えた方も、使い方としては桜などの景色を眺めたり、子どもの遊び場にしたり、家族でくつろいだりなど、モノづくりの段階で意図した使い方を回答いただけた点は良かったと思います。今回のイベントを機に、利用者が増えることを期待したいです。

共有部で開催することが今回のポイントの一つでしたが、ほかにもう一つこだわったことがあります。それはイベントの開催時期です。本物件の前には川が流れ、桜並木が広がっています。春の絶景を楽しめるように作った建物なので、イベントはどうしても桜の時期に合わせてやりたいと思いました。本来は設立総会と一緒にやるイベントですが、総会が4月中旬の予定だったので、イベントのみ前倒しでやれるよう調整しました。まだ少し肌寒さの残る時期でしたが、イベントと一緒にきれいな桜の景色も楽しんでいただけたと思います。

お住まいの方のコミュニティ形成のきっかけ作りとして、「ご近所Sunday」は今後さまざまな物件で開催していく予定です。デュオヒルズ東川口テラスのように、モノづくりと「ご近所Sunday」をセットで提案し、住人の皆さんのゆるやかなコミュニティ形成をサポートすることが、物件の価値のひとつになると考えています。
季節を楽しむ暮らしを提案している本物件では、春の「ご近所Sunday」だけでなく、夏祭りやハロウィンイベントなど1年を通してイベントの開催を予定しています。今回は初回ということで私たちここコミ室が主導で行いましたが、こうしたイベントを住人の皆さんの手で行っていただくことが最終的な目標です。次回のイベントからはもっと住人の皆さんを巻き込んで開催したいと思っていますので、今後のイベントにもご注目ください。