より多くの人の、洗濯の悩みを解決する
「Arauラック」

欲しかった暮らしラボから生まれたプラン

欲しかった暮らしラボでは、さまざまなテーマでアンケートや座談会を開催し、お客様の声を聞いています。フージャースの商品企画部では、皆さんに伺った悩みや求めることを、新しい商品やプランの開発に生かしています。今回はその中のひとつ「Arauラック」について、商品が生まれるまでの過程を担当者が語ります。

 

担当者の紹介
フージャースコーポレーション
商品企画部商品デザイン課
宮武 愛(みやたけ あい)

Arauラック」は、洗濯に関する皆さんの困りごとから生まれたプランを、近年の住まいの傾向に合わせて発展させたものです。私たちが開発した商品で、より多くの方に欲しかった暮らしを手に入れていただきたいと思っています。



洗濯に関する困りごとを知り、解消する

商品企画部では、皆さんの日々の困りごとを改善したいという想いから商品を開発しています。大切にしているのは、例えば毎日の家事を楽にするものなど、多くの方が暮らしの中で悩んでいることに目を向けて解決していくことです。少しでも多くの方に「こんなのが欲しかった」と共感いただけるような商品を考えています。
Arauラック」の開発は、「家事の中でも特に洗濯を面倒だと思っている方が多いのではないか」という仮説からスタートしました。洗濯は洗う作業を洗濯機に任せられても、その前後に仕分け·干す·畳む·しまうなど多くの工程が発生する家事です。また、料理や掃除に比べてアウトソーシングしにくく、避けては通れない日常の家事の一つでもあります。
まずその仮説の真偽の確認とどんな困りごとがあるかを知るため、「洗濯に関するアンケート」を行いました。結果はこの「欲しかった暮らしラボ」で報告しています。

【結果】洗濯に関するアンケート(前編)202149日掲載)

【結果】洗濯に関するアンケート(後編)2021423日掲載)

アンケートの結果、約6割の方が週4日以上洗濯をしていて、約1時間前後の時間をかけている実態が見えてきました。また、半数以上の方が洗濯を面倒だと回答され、特に「干す」「畳む」のプロセスを面倒だと感じていました。アンケートの結果を受け、洗濯をもっと楽しく、効率よくできるように考えたプランがArauラックの元になる「Bigランドリー」です。洗濯の「干す」「畳む」のアクションを洗面室に集約し、さらに洗面室とクロゼットを接続させることで「しまう」までの動作が1箇所でできるようにしました。プランの検討段階では、皆さんが求めていることを形にできているかどうか確かめるため、「洗濯に関する座談会」も実施しています。座談会でいただいた意見を参考にプランをブラッシュアップしてから、実際の物件に設置しました。

Bigランドリー」のある暮らし2022210日)

洗濯に関する座談会を終えて2021813日)

 

より多くの人の洗濯が楽になるように

Bigランドリーは、一棟リノベーションマンションの「デュオリスタ松戸常盤平」で実装しました。実際に住まわれた方からの評価も高く、喜んでいただける商品ができたと感じる一方、設置するには広さにゆとりが必要だという課題も感じていました。最近、特に首都圏ではコンパクトなマンションが主流となっており、設置可能な物件は決して多くありません。より多くの方の洗濯の負担を軽減するため、Bigランドリーの機能は保ちながら、コンパクトなマンションにも設置できるプランを検討することにしました。検討するにあたり、Bigランドリー設置物件の入居者様へのアンケートやお宅訪問を実施しています。

新しい暮らしの提案プラン「Bigランドリー」「土間」のある暮らし2023324日掲載)

 

洗濯の悩みを解決するスペース「Arauラック」

Bigランドリープランの中でも、一番皆さんの関心·評価を得ていたのが、「干す」「畳む」の作業が効率よくできるカウンターとハンガーパイプでした。これらを中心に据え、Bigランドリーの機能性を保ちながらコンパクト化したのが「Arauラック」です。商品名は「洗う」と「楽/ラック」を組み合わせています。

カウンターでは、洗濯前の仕分けをしたり、乾いた洗濯物をたたんだり、コンセントがあるので簡単なアイロンがけをすることもできます。洗濯機のすぐ横にハンガーパイプがあると、洗濯機から出した洗濯物を一度ここにかけ、まとめてバルコニーに持っていくことができるので楽です。そのほか、ちょっとしたスペースも収納として有効活用しています。カウンター下のスペースは、人気メーカー複数社のランドリーボックスのサイズを研究して寸法を決めました。

Arauラックは、現在までに「デュオヒルズ藤が丘」「デュオヒルズ四日市富田」「デュオヒルズ福生WEST」「デュオヒルズ戸田公園」「デュオヒルズ千種」「デュオヒルズ蘇我ザ・スカイ」と、続々とマンションへの採用が決まっています。今後も住まいの広さや住む方に合わせて、ArauラックやBigランドリーを設置し、洗濯が楽にできる住まいを増やしていきたいと思います。

 

商品開発の鍵は、暮らしの不満やストレス

Arauラックのように、ひとつの商品が生まれるまでには、お客様の声を聞き、プランを考え、さらに声を聞いてブラッシュアップするというようなサイクルがあります。開発の元となるのは、例えば洗濯が面倒、洗濯機から出した後の作業をする場所がない、ランドリーバスケットを置く場所に困っている、といった暮らしの中で感じる不満やストレスです。こうした意見を拾うことが商品開発にとって一番重要なことだと思っています。悩みを解消するものを形にし、多くの人に良いねと言ってもらえる商品をこれからも考えていきたいです。