【結果】マンションのエントランスラウンジに関するアンケート
今回は「マンションのエントランスラウンジ」をテーマに、皆さんに日頃のラウンジの利用実態と使いづらい点や使わない理由を調査しました。また、理想と感じるエントランスラウンジはどのようなものか、マンションの規模別に伺いました。
185名の方から忌憚のないご意見をいただき、現状の課題点が見えてきました。
ラウンジの利用に関して、ラウンジを使う人は、28.1%(「大変よく使う」、「よく使う」、「時々使う」の合計)、ラウンジを使わない人は、71.9%(「ほとんど使わない」、「使ったことはない」の合計)という結果で、ラウンジの利用頻度が低いことがわかりました。
ラウンジを使う人の滞在時間は、「ほとんど滞在しない」42.1%、「~30分」38.6%で、使っていても短時間の利用が多いという結果でした。
利用用途は、「待ち合わせの時」が41.5%と最も多く、次いで、「ひとりでくつろぐ時」22.0%、「業者との打ち合わせの時」・「知人や友人と会話する時」・「マンションの理事会会場として」が、19.5%でした。
ラウンジが使いづらい、使わない理由として、次の回答が多くみられました。
「利用ルールが分からない」80.2%、「通行人の視線が気になる」73.4%、「子どもが装飾品を壊しそう」28.9%、「くつろぐための家具がない」24.1%、「暑い」22.9%、「作業をするための家具がない」21.7%となりました。また、その他に、「ラウンジでくつろぐより家でくつろぎたい」52.5%、「忙しくて使うタイミングがない」23.7%という声もありました。
これらのことから、エントランスラウンジを使いにくい、使わない理由として、「居心地・視線・子ども・ルール」の4つのキーワードが導き出せました。
大規模マンションのラウンジに求められていることは、「知人と交流のできる空間が欲しい」・「ドリンクが飲めるカフェのような空間が欲しい」40.0%、「ひとりで仕事や作業に集中できる空間が欲しい」32.4%、「利用の有無は問わず、マンションの価値として見栄えするラウンジはある方がよい」28.6%、「ひとりでゆっくりくつろげる空間が欲しい」27.0%でした。
また、小規模マンションのラウンジに求められていることも、大規模と同様でした。
これらの理想のラウンジがあれば、大規模マンションの場合に、ラウンジを使うという人は、82.2%(「大変よく使う」、「よく使う」、「時々使う」の合計)。小規模マンションの場合も、75.1%の人が使うと回答しています。どちらもラウンジの利用頻度が、現状よりかなり上がります。
ラウンジとして理想の空間デザインは、「気軽に利用できる居心地の良いカフェのようなラウンジ」40.0%、「センスのあるインテリアが置かれた、気軽に利用できるカジュアルホテルの様なラウンジ」22.7%、「センスのあるインテリアが置かれた、モダンで高級感のあるホテルの様なラウンジ」21.6%でした。
マンションがファミリー向けなのか、単身向けなのか、そこにお住まいになられる方々や、エリアなども考慮することはもちろん、大前提として視線や空調への配慮など、入居者の方にとって、居心地がよく使いたくなるラウンジを考えていく必要があります。
デザイン面はもちろん、今回導き出した4つのキーワード「居心地・視線・子ども・ルール」をヒントに、居心地がよく、使われるラウンジを引き続き考えていきたいと思います。