好きなモノに囲まれた暮らしの座談会を終えて

人は、好きなモノに囲まれていると、ワクワクしたり、見ているだけで穏やかになったり、気持ちが明るく落ち着いた状態を維持しやすくなります。そこで、私たちは、「好きなモノに囲まれた暮らし」の提案を考えています。
「好きなモノに囲まれた暮らし」とは、趣味を楽しみ、作業に集中できたり、癒しを感じたりできる空間があることや、こだわりのモノを愛でて暮らすことをイメージしています。

このような「好きなモノに囲まれた暮らし」ができる部屋があれば、あなたの暮らしはどう変わるかをアンケートしました。そして、結果と考察は2回に分けて、この「欲しかった暮らしラボ」で報告しました。
【結果】好きなモノに囲まれた暮らしのアンケート(前編)」(6月10日掲載)
【結果】好きなモノに囲まれた暮らしのアンケート(後編)」(6月17日掲載)

今回実施したアンケート結果を参考に「好きなモノに囲まれる」とはどういうことか、お客様のご意見を聞くために、6月3日から計5回にわたって「好きなモノに囲まれた暮らしに関する座談会」を開催しました。今回はその内容を紹介します。

座談会の目的
好きなモノ囲まれた部屋があれば、どのように暮らしが変わるのか。
その部屋をどの様に使いたいか、お気に入りの物をディスプレイしたいか、またその部屋で作業可能なスペースが必要かなどを伺い、どの様な機能を持たせた部屋にしていくのが良いかを考えたい。

実施日
2022年6月3日(金)、8日(水)、11日(土)2回、15日(水)の計5回。各グループ1時間半程度。

参加者
30代~60代の男女、計11名の方にお話を伺いました。

座談会の内容
座談会の中から、下記の3点について参加者の声をご紹介します。
1. 好きなモノに囲まれた部屋があれば、行いたい趣味はありますか。
2. 趣味のモノをディスプレイしたいですか。
3. 趣味のモノをSNSに投稿したいですか。

 

1. 下記の様な好きなモノに囲まれた部屋があれば、行いたい趣味はありますか。

Aさん 女性
3人家族(子ども:2歳)
以前は、多くの趣味がありましたが、子どもを産んでから全ての趣味ができていないです。
今は、自分の部屋にこもることができないので、読書したり映画を観たり、とにかく自分だけの時間を作って、楽しみたいです。子どもが小学校に入ったら、こういうストレスオフ出来る自分だけのスペースを持ちたいです。

Bさん 女性
3人家族(子ども:小学2年生の息子)
ガラスの小瓶にドライフラワーなどを入れ保存オイルで浸すハーバリュームや特殊な樹脂を使ってアクセサリーなどを作るレジンアートを趣味にしています。ゆくゆくは自分だけの空間で、作品作りをしたいと考えています。
その部屋は、自分好みに改造して、癒される空間にしたいです。そこで撮影した自分の作品を動画にアップして、ブログにも書いて、販売にも繋げたいと思います。

Cさん 女性
4人家族(子ども:中学生と小学生の娘)
娘の習い事が忙しくて、自分の趣味はほとんどできていませんが、こういう部屋があったら、また手芸やモノ集めを再開したいと思いますね。

Dさん 女性
4人家族(子ども:小学1年娘、年少の息子)
以前は旅行が趣味でしたが、今は、家でゆっくり過ごして、手作りのスコーンでおいしい紅茶を飲む時間を大切にしています。
裁縫が好きなので、ミシンや洋裁の布を出しっぱなしにできる空間があれば、また始めたいです。

Eさん 女性
5人家族(子ども:小学6年生の息子、小学3年生の娘、4歳の娘)
何もない部屋でゆっくりヨガをしたいです。
娘の影響で家族もはまっている「すみっコぐらし」のぬいぐるみなどを、一か所にまとめて飾りたいです。

Fさん 女性
夫婦2人
ミシンを買って洋裁を始めたいです。今は書道もしているので、集中して書道もしたいです。

Gさん 女性
夫婦2人
今は本を読んだり、クラリネットを演奏することが趣味です。
新しく始めたい趣味は、お菓子作りです。その他にもトレーニングやヨガも始めたいです。

Hさん 女性
夫婦2人(子ども:独立している娘)
音楽を聴いたり、庭いじりをしてバラを育てることが好きです。象の置物や、アジアのアイテムを集めることが好きで、気づけば沢山たまっています。
新しく始めたい事としては、しばらく行っていない茶道をしたいです。

Iさん 男性
夫婦2人(子ども:独立している娘)
ゆっくり本を読みたいです。部屋とは関係ないですが、今は行けていない旅行に行って、旅先で買ってきたものを、写真と一緒に飾りたいです。

Jさん 女性
1人暮らし(子ども:独立した息子)
運動不足なので、家で動画を見ながら隙間時間に運動をしたいです。
最近、新築マンションに引っ越したので、念願の犬か猫を飼いたいです。

Kさん 男性
1人暮らし 独身
モノを集めるのが好きで、はまると沢山集めてしまいます。
このような部屋があったら、犬を飼いたい。心が豊かになると思います。

 

2. 趣味のモノをディスプレイしたいですか。

ライフステージ別に紹介します。

ファミリー

Aさん
・趣味のモノを人に見てもらいたいので、リビングに飾りたいですが、子どもには触られたくないです。今は、玄関に家族写真などを飾っていますが、荷物が届いた時に、宅配業者さんのほうが、気を使っているように感じる時があります。

Bさん
・子どもは、衝動的にいろんなものに触ってしまうので、子どもが触らない場所に飾りたいです。

Cさん
・娘が集めているミニカーや、ガチャガチャのおもちゃなどの細かいモノを飾りたいんですが、埃が付くと掃除も大変で。ガラスケースの中にしまえると一番いいんですが。

Dさん
・ディスプレイはしてないです。埃が付かないように棚を設置できたら、飾りたいですね。

Eさん
・リビングには人が来るので、自分達だけが楽しめる個室に、ぬいぐるみを飾りたいです。

夫婦2人暮らし

Fさん
・手作りの洋服や書道の作品などを、リビングに飾りたいです。

Gさん
・クッキング用品やいろんなキッチングッズを、キッチンの後ろに見せつつ、きれいに飾りたいです。
・調味料やグッズを我流で並べていますが、本当は雑誌にあるようにオシャレに並べたいです。でも方法がわからないので、見えないようにしています。

Hさん
・気が付くと集まるモノや、好きな象の置物や、アジアや真鍮の小物をきれいに飾りたいです。

Iさん
・旅行で買ってきた珍しいモノを、写真と一緒に飾りたいです。
・妻は花が好きなので、花をたくさん飾りたいと言うだろうと思います。

1人暮らし

Jさん
・リビングにいることが多いので、リビングに飾りたいです。
・新築なので、壁に穴を開けたくないし、棚を置くスペースもないし、ピクチャーレールもうまく活用できていないです。

Kさん
・集めた小物は、衣装ケースなどに入れて、床に積み上げる状況に陥っています。もう少しディスプレイ感のある収納の仕方をしたいと思っています。

 

3. 趣味のモノをSNSに投稿したいですか。

投稿したい

 ・レジンアートの発信をしています。今後も発信は続けたいです。
・娘の「すみっコぐらし」のコレクションを投稿しています。

綺麗にディスプレイ出来たら投稿したい

 ・投稿はしていませんが、きれいにディスプレイ出来て、充実したコレクションを披露出来たら、きっと掃除もしやすいディスプレイになっていると思うし、きれいに保てるんだろうなと思います。
・綺麗にディスプレイ出来たら、同じような趣味の人の反応を知りたいので、SNSで紹介したいと思うかもしれません。
・SNSは活用の仕方がよくわかりません。インテリアを含め、完璧な部屋ができたら、投稿してみたいです。

投稿はしても、不特定多数の人に見せたくはない

 ・自分の日記のような感じで、紅茶の銘柄や飲んだ感想を記しているので、多くの人が見られる様にはしていません。

投稿したくない

 ・SNSでは発信しません。見る専用です。(他2名)

 

座談会を終えて

今回の座談会を受けて、家族構成や性別などによって好きなモノに囲まれるということにも違いがあることがわかりました。
・1人暮らしの場合は、好きなモノに囲まれた部屋というよりは、好きなモノがディスプレイできる一角を必要としている。独立した部屋にするほどの空間は必要としていない。
・夫婦2人の場合は、もう一部屋小さくてもいいから妻が自由に使える部屋が欲しい。
・子どもがいるファミリーの場合は、ママが楽しめる部屋が欲しい。ただし、子どもが小さい時は、見守れる子どもの部屋として使い、子どもが大きくなったら個室にし、子どもが巣立ったら妻の趣味の部屋にするなど、可変して空間を利用出来るという事が重要。

また、好きなモノに囲まれた部屋の配置については、性別による違いがあることがわかりました。
女性は、キッチンを中心に家事動線や時間配分などの物事を考えていて、常に家族を気にかけている方が多いことがわかりました。そのため、趣味は楽しみたいが、家事の合間に出来る、複数の家事を平行で行ったりと室内での行き来のしやすさが重要なポイントなのだと感じました。一方、男性は、趣味が出来るスペースは欲しいが、リビングはできるだけ広くとりたいので、リビングから離れた部屋で行いたいと考えている様でした。

これらのことから、女性、男性共に、自分の好きに出来る空間が欲しいと思っています が、違いは、女性は家族の気配を感じる場所に欲しい、男性は、家族から少し距離を取れる個室や土間のような籠れる空間が好まれるということがわかりました。
特に子どもがいるママには、リビング全体が見渡せるリビング横にあることが喜ばれるようです。また、子どもが小さいときには見守りのできる子ども部屋、大きくなると子どもの個室、子どもが巣立ったらママの趣味や家事の部屋、といった利用用途をライフステージに合わせて可変できることが重要なポイントだと感じました。

今回の座談会で頂いた意見を取り入れて、好きなモノに囲まれた部屋は、今後は奥様やママの居場所として、家事ではなく女性が趣味や好きなコトができる部屋として検討を深めていくことができそうです。またその際は、ライフスタイルに合わせて可変ができることが大前提となりそうです。

 

ミニアンケート

「リビング横にある好きなモノに囲まれた部屋」に興味がありますか。

お答えいただくとこれまでの結果が表示されます。

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