活動報告:1月13日の木曜市

1月13日(木)、岡山市北区の表町商店街で開催されている木曜市に、表町商店街活性化プロジェクト「学生不動産」が、出店しました。今月から、実際に活動している大学生の皆さんの目線で、レポートとして活動報告を行います。

「学生不動産」とは、岡山県立大学デザイン学部の畠先生のもと、授業や畠研究室のプロジェクトの一環として行われる表町商店街を活性化させるプロジェクトです。「学生目線で、まちづくりをデザインする。」をコンセプトに、学⽣が“まちに出て” “まちに関わる” ことで、“まちが持続的に活きる” 仕組みを構築していきます。岡山県立大学の学生と、フージャースコーポレーションが共に、表町商店街の活性化に向けた活動を継続的に行っていくものです。

今回の木曜市をレポートしてくれるのは、岡山県立大学デザイン学部デザイン工学科 3年の田中日菜さんと、山川千尋さん。

田中さんは、何かを新しく作るのではなく、すでにある木曜市というイベントを自分たち大学生の手でリデザインしてみたいと思ったそうです。木曜市での活動は様々な方と交流する機会が多く、とてもやりがいのある活動だと思って参加しています。
山川さんは、アイデアを出すだけでなく実際に制作や出店をすることで、大学内で過ごすだけでは得られないチャンスや経験をしてみたいと思って参加しています。グループで一つの目標を達成することの難しさと面白さを感じているそうです。

そんな二人が手掛けた今回の木曜市には、12月に引き続き、「キノシタショウテン」と「珈琲焙煎所 豆Lab.」の2ブースを出店しました。

今回出店したお店
キノシタショウテン
岡山県瀬戸内市に焙煎所がある喫茶店。農家さんや生産者さんの思いを大切にし、食材のひとつひとつにこだわっています。岡山県内に複数の店舗があり、それぞれの店舗で個性豊かなコーヒーや食材が楽しめます。
出店の理由は、「学生視点での岡山の魅力発信」がテーマだったので、地元の食材がふんだんに使われていることや、若者を中心に注目を集められるのではないかと思ってもらえたことです。

今回出店したお店
珈琲焙煎所 豆Lab.
岡山県立大学がある岡山県総社市にお店を構えるコーヒー店。焙煎機からこだわったコーヒーは、自家焙煎ならではの深みと優しい味わいが楽しめます。
出店の理由は、岡山県立大学と同じ総社市にお店があることや、自家焙煎の本格的なコーヒーをぜひ多くの人に家で味わってほしいからです。

今回の木曜市の特徴
「キノシタショウテン」のコーヒー豆やドレッシングやクッキー、「豆Lab.」のドリップコーヒーのパックといった商品の代行販売を通して、岡山県の魅力を発信することに繋げていきたい。また、学生の課題作品の展示、ストリートファニチャーチームによるベンチの設置など、学生の活動が各方面に表れた木曜市となっています。

今回の活動を通して気づいたこと
木曜市に出店するお店と、購入するお客様との間に、交流があることは事前の調査でも把握していましたが、私たち大学生が出店する側になってみてわかったことがあります。
それは、出店者同士に深い交流があること。少しの間しか出店していない私たち大学生に対しても、気軽に声をかけてくださったことが印象深く、それぞれ扱う商品やお互いの住まいも違うのに、木曜市という存在がこの場所に仲間意識やコミュニティを作っているのだと感じました。

最初は表町商店街、新西大寺町に人を呼び込み木曜市を活性化させることがプロジェクトの目標だと思っていました。それは今でも変わらないのですが、人を呼び込むだけがすべてではないことにも気づきました。新規のお客様を増やすことは、今後の木曜市にとってプラスにはなりますが、今利用いただいているお客様との交流を、ないがしろにするのは本末転倒です。木曜市に訪れる人の中には、特定のお店を贔屓にしている人や、ただ話をするために足を運ぶ人も少なくないのです。私たちはその関係を壊さず、これまでの木曜市らしい素朴な親しみやすい雰囲気を残しながら、この活動に携わっていきたいと思います。