新型コロナウィルスの影響で、家の間取りや性能はどう変化するのか
新型コロナウィルスの影響で、家の間取りにどんな変化が訪れるのでしょうか。
今回の事象を通して、人々の衛生意識は大きく変化しました。自分と家族の安全を確保しつつ、感染へのストレスを減らし、健康維持にもつながるということが、間取りの変化でも叶えることができそうです。
まずは、玄関に入ったら手洗いがあるというのは起きそうです。下の絵をご覧ください。これは玄関に洗面台がある家の間取り図です(図面の赤色部分)。玄関から家に入ったら、服を脱いで部屋着に着替え、手を洗って、うがいをしてというのが普通になるのかもしれません。
湿度コントロール
ウィルスの問題を考えた時、さらに重要なのが湿度のコントロールではないかと思います。乾燥しているとウィルスは浮遊していきますが、湿度が高くなると重くなり、遠くまで飛ぶことができなくなります。乾燥した冬の方が、ウィルス性の感染症の発生率が高いのはこうした理由からです。
通常、家の中の快適な湿度は、年間を通して50%弱が快適とされています。しかし、冬になると、全館空調が施されたような家でも、なかなか30%を超えることはできません。それどころか、湿度を上げると、外気との温度差が激しい部分に結露が生じ、カビなどの発生原因にもなります。またウィルスには、適度な換気が必要だと言われていますが、エアコンで家の空気を制御している家であれば、窓をあければ途端に冷えたり、暑くなったりしてしまいます。その意味でも、無風で埃を巻き上げず、家の床・壁・天井を快適な温度に保てるような輻射熱式の空調システムが普及していくように思います。
いかがでしょうか。新型コロナウィルスによって家を買うどころではないという声も聞こえそうな気がしますが、一旦落ち着いた後、家の間取りや性能をどうしていくのか。このあたりの議論も起きそうな気がします。まだ、わからないところが多い今回の新型コロナウィルスですが、是非みなさんのご意見もお寄せください。今後も研究していきたいと思っています
ミニアンケート
ミニアンケート