都会のかっこよさと緑を大切にした大人の住まい「デュオヒルズ上杉勾当台公園」

【フージャースの建築めぐり】建築担当の裏話編

「フージャースの建築めぐり」シリーズの「建築担当の裏話編」では、作り手の思いや苦労した点など、広告やパンフレットでは知ることができないエピソードを紹介します。
フージャースのモノづくりに対するこだわりを感じていただけるかと思います。

 

都会の中で緑の潤いを感じる住まい

「デュオヒルズ上杉勾当台公園」は仙台の中でも都心部に位置し、最寄駅からは徒歩5分、徒歩圏内にスーパーや病院があるなど生活の利便性も兼ね備えています。都会のかっこよさや利便性と同時に、緑の潤いも感じられるようなモノづくりをしました。そのポイントを、物件担当者が語ります。

建築担当者の紹介
フージャースコーポレーション
建築本部 前田 彬貴(まえだ よしき)

建物は人に使っていただいてこそ良い建物につながると思っているので、ここに住むお客様に寄り添うことをベースにどんなマンションにするかを考えました。+αを工夫して、お客様によく使ってもらえるモノづくりができたと思っています。

フージャースコーポレーション
建築本部 村田 俊秀(むらた としひで)

特に外観の石積みや植栽、エントランスなど非日常を感じていただきたい空間に余計なものが出ないようディティールにこだわりました。細かいところにこだわることで、目の肥えた方にも満足いただけるものができたと感じています。

 



都会と緑豊かな環境の両立

本物件は1LDK〜2LDKの間取りが中心です。都心に勤められている単身の方など、自分の生活の充実に重きを置き、広さより実用性を重視した都会暮らしを望む方が住むことを想定しました。都心で「大人」が「居心地よく」「安心」して暮らせる住まいづくりをするため、都会的・実用的・安心感の3つをキーワードにモノづくりを進めました。
建物そのものだけでなく、街の中に緑の景観を作って潤いを与えようというのもテーマの一つでした。少し足を伸ばせば緑豊かな大きな公園はあるものの、物件の周辺は雑居ビルやアパートなどの建物が多く、緑がほとんど見られない場所です。緑をたくさん配置して、住む人に向けてはもちろん、街に対しても潤いを与えられるよう計画しました。

また、植栽をただ平地に植えるのではなく、石を積んで段にしたところに植え、立体感や奥行きを出す工夫もしています。石積みの作業は特に現場の方には苦労をかけましたが、出来上がってみるとやはり風合いが良く、建物の格も上げることができたと感じています。

 

偶然を必然に変えた空間づくり

都会のかっこよさを表現すべく、外観は思わず目に止まるようなシンボリックなデザインにしています。エントランスを抜けたところにある吹き抜けのラウンジは、外から見ると都会的な印象で、中からは緑を感じられる、ガラスボックスのようなものをイメージしました。朝は緑を見ながら気持ち新たに出勤してもらい、夜はエントランスの光りを背景に浮かびあがる植栽を見ながら安らいだ気持ちで帰宅できる暮らしを提供したいと思って作りました。

ガラス張りの吹き抜けには苦労した部分もあります。建物の2層分の吹き抜けなので、通常だと2階の床の高さに大梁(柱と柱を結ぶ梁)を入れる必要があります。しかし、それを入れてしまうと広がりのある仕上がりにはなりません。どうすれば大梁を無くすことができるか考えて調整を重ねました。最終的には他の部分の柱や大梁を大きくすることで解決しましたが、その分圧迫される場所もあったので、その調整もしなければなりませんでした。

その影響を必然のものとしてモノづくりに取り入れたのが、2つ目のラウンジです。シンボリックな魅せるラウンジとは別に、もう1つ大人の住まいに必要なものとして落ち着いた雰囲気のラウンジも設けています。吹き抜けの大梁を無くす代わりに、こちらのラウンジの天井の高さが限られてしまったのですが、この天井の高さを逆に活かした落ち着いた空間をつくることができました。

 

暮らしの充実や効率化を考えて

専有部は、日々忙しい方が暮らしやすい設備や間取りを考えて「効率的+α」をテーマにモノづくりをしました。ここに住まわれる方それぞれの生活スタイルに沿った実用的なプランを追求し、都会のコンパクトな暮らしでも機能はすべて諦めないことを目指しました。限られた空間を無駄なく使うため、女性のためのコンパクト分譲マンションであるデュオヴェールシリーズの設備や空間作りをベースに考えています。デュオヴェールは限られた空間を有効に使うために工夫しているポイントが多くあり、女性が使いやすいものは男性の使いやすさにも直結すると考えたからです。

今回はそれにプラスして、床暖房とバステレビを標準装備しています。特にバステレビが全戸にあるのは珍しいのですが、暮らしの効率化や充実を考える方は、お風呂の時間もテレビを見るのではないかと予想して設置しました。

2LDKの部屋に設置した黒いインナーサッシも、新築のマンションでは中々ない特徴的なものです。採光のために設けたものですが、ただのガラス張りではなくかっこいいものを入れたいと思って取り入れました。これがあることでビジュアル的にも暮らしのグレードを上げられたと思います。

 

住む方にも街の方にも伝わるモノづくり

近くにある県庁へ通う方など、マンションの前を通って通勤される方も多くいるのですが、植栽や外構を作っているときは特にその様子を見ている方が多くいました。周りにこれだけ植栽のある建物はないので、皆さん気になっていたようです。購入された方も完成図通りの仕上がりにご満足いただけたので、決してゆとりのある敷地ではありませんでしたが、工夫してできる限りの緑を植えて良かったと思いました。
我々がイメージしていたような感度の高いお客様に多く選んでいただけたので、モノづくりに落とし込んだ提供したい暮らしがお客様に伝わり、評価いただけたのではないかと感じています。

 

デュオヒルズ上杉勾当台公園
こちらの物件は完売しました

所在地:宮城県仙台市青葉区
交通:仙台市地下鉄南北線「勾当台公園駅」徒歩5分
総戸数:110戸
階数:15階建て
竣工:2024年2月