マンション「デュオヒルズ福生WEST」と戸建「デュオアベニュー福生」でつくる、福生暮らしを楽しむ住まい

「フージャースの建築めぐり」シリーズの「建築担当の裏話編」では、作り手の思いや苦労した点など、広告やパンフレットでは知ることができないエピソードを紹介します。フージャースのモノづくりに対するこだわりを感じていただけるかと思います。

マンションと戸建でつくる、欲しかった暮らし

東京都内でありながら自然を身近に感じられる福生に、ファミリーマンション「デュオヒルズ福生WEST」と戸建の「デュオアベニュー福生」はあります。同じ土地の中にマンションと戸建を建てるからこそできるモノづくりをしました。そのポイントを、物件担当者が語ります。

建築担当者の紹介
波多野 歩実（はたの あゆみ）

同敷地でマンションと戸建を計画することは中々ないため、一緒に作るからこその魅力を持たせたいと考えました。福生の緑と自然を感じながら、大切な家族や仲間とのコミュニケーションを楽しめる住まいを目指したモノづくりを行いました。

大規模な開発の中の細かな調整

「デュオヒルズ福生WEST」と「デュオアベニュー福生」はJR福生駅から徒歩7分のところにあります。徒歩圏内にスーパーや公共施設、教育施設が揃い、車であれば大規模なショッピングセンターにもすぐ行ける便利な場所ながら、公園や多摩川といった自然もすぐ側にある環境が魅力です。そんな住環境の整った場所につくる物件のコンセプトは、「イクメンパパ」が大好きな緑と自然を感じながら「ゆとりの広さ」で「大切な家族や仲間とのコミュニケーションを楽しむ」住まい、です。

敷地の用途制限によってマンションと戸建の両方を建てる計画になったのですが、両方を作るからこその利点もあります。2つの建物の境界をどうするか、戸建をこうしたらマンションをもっとこうできる、逆にマンションをこうしたら戸建をこうできる、といったような調整は一体開発ならではです。
例えばマンションの1階には外遊びもできるような広い専用庭を設けたかったので、その空間を設けるために戸建の敷地形状の検討を重ねました。暮らしやすさはもちろん、駐車場や植栽など必要なスペースは確保しつつ、事業として成立させるためには考えなければならないことが沢山あります。ちょっとした形状の違いで建物や車の出入りに影響を及ぼすので、マンションと戸建をどこでどのように仕切るか、何度も調整してベストな形を決めました。

形状の違う建物で一体感を出す工夫

マンションと戸建を一緒に作る時に意識したのは、街並みとして見た時に違和感がないことです。それぞれ形状は違いますが、同じ視界に入った時に自然と馴染むような一体感を持たせたいと思いました。
そのため、素材感を活かしたナチュラルモダンという共通のテイストを決め、緑と自然素材を生かしたデザインに統一しています。

マンションの外観は、左官塗装や打ちっぱなしといった素材感を大事にし、デザインのアクセントとして木調の縦格子も取り入れました。

戸建でも同じように左官調の塗装をしたり、木調の色を取り入れたり、外構に木調の列柱を入れたりしています。

マンションの駐車場・駐輪場の出入り口となる部分と戸建街区内の道路には、インターロッキングという同じデザインのブロックで舗装し、敷地が一体的な街のように見える演出をしました。

マンションは道路に沿って緑を植え、戸建では1棟ずつシンボルツリーを植えています。敷地内の緑が増えるだけでなく、戸建てであれば自分の家の木はこれ、と愛着を持っていただけるよう樹種にバリエーションを加えました。マンションと戸建てで樹種に統一感が出るよう選定を行いました。

マンションと戸建それぞれからの見え方、見られ方にも気をつけました。マンションのバルコニーは、４階まで乳白ガラスを使い、戸建て側から部屋の中が見えないようにしています。5階以上は互いの視線が気にならないことと、富士山が見える景色を楽しめるように透明ガラスにしました。
マンション側に面する戸建の窓は、マンションからの視線が気にならない位置やガラスの種類にしたり、バルコニーの壁を高めにしたり、マンションと一緒に作るからこそできる細かな調整をしています。

イクメンパパにうれしい住まい

想定したお客様は、家庭も仕事も大切にするパパのいるファミリーです。ファミリーが福生の暮らしを楽しめるよう、マンションも戸建もゆったりとした空間作りや暮らしやすさにこだわりました。

休みの日は福生の自然の中で子どもと存分に遊び、帰宅後スムーズに片付けができるよう、戸建には外遊び道具やベビーカーなどを入れられるシューズインクロークを全戸に設けました。

また、戸建て側には広いバルコニーも設け、気持ちよく外で過ごせるような空間を作りました。物件によっては5畳を超えるバルコニーもあります。また、水栓やコンセントを設け、プールをしたり、バーベキューをしたりできるような設備を整えました。

マンションでは、1階の住戸にタイル張りの広い専用庭を設けたほか、居室内には家族で家事を楽にできる設備を採用しました。キッチンは、シンクとコンロを分離したⅡ列型のアイランドキッチン＝Fitキッチンにしています。Fitキッチンは、夫婦でキッチンを使う機会が増えていることを受け、この欲しかった暮らしラボで聞いた皆さんの声を元に生まれたプランです。回遊しやすい動線により、夫婦や親子でキッチンを一緒に使っても快適に作業ができます。

Fitキッチンについては、「効率的で調度いい、家族とつながる「fitキッチン」」（2024年4月5日掲載）で詳しく紹介しています。

洗面所も同じく皆さんの声から生まれたプランである「Arauラック」を導入しています。家事の中でも特に面倒だと思われている洗濯に着目し、「干す」「畳む」の作業が効率よくできるカウンターとハンガーパイプを設けた洗面台です。
戸建も洗面室を広くしてカウンターを付け、洗濯を効率よく行える工夫をしています。

Arauラックについては、「より多くの人の、洗濯の悩みを解決する「Arauラック」」（2024年5月31日掲載）で詳しく紹介しています。

今回福生でマンションと戸建の2つを一緒に建てるにあたり、敷地の制約も多く、それぞれで考えなければならない事もたくさんあり大変でしたが、一緒に建てるからこそできることも多くありました。マンションでも戸建でも、その土地に合った暮らしやそこに住む人に合った暮らしからベストな住まいを考えて、モノづくりをすることに変わりはありません。マンションでも戸建でも、お客様に合った福生でのあなただけのここにしかない暮らしを楽しんでいただけたら幸いです。

デュオヒルズ福生WEST
※こちらの物件は完売しました

所在地：東京都福生市大字
交通：JR青梅線「福生」駅まで徒歩７分
総戸数：149戸
階数：7階建て
竣工：2024年1月

 

 

デュオアベニュー福生
https://www.hoo-sumai.com/duoavenue/fussa/

所在地：東京都福生市大字
交通：JR青梅線「福生」駅まで徒歩8分
総戸数：41戸
階数：木造・2階建